実家に帰ると、決まって同じことを言われる。悪気がないのは分かっている。それでも、帰り道でどっと疲れる。
母のことが、どうしても苦手だ。でも、そう思う自分に罪悪感がある。育ててもらったのに、と。
この記事は、親を嫌ってはいけないと思っている方に向けて書いています。「親孝行しましょう」という話も、「縁を切りましょう」という話もしません。

親と合わないのは、珍しいことではありません
まず、ここからお伝えします。
親と合わない人は、たくさんいます。鑑定室でも、いちばん多いご相談のひとつです。ただ、外では言いにくいので、みなさん自分だけだと思っていらっしゃいます。
親子は、選んで組んだ関係ではありません。性格が合うかどうかは、はじめから確かめられていないのです。合わないほうが自然だとまでは言いませんが、合わなくても不思議ではありません。
ですから、合わないこと自体を、自分の欠陥のように扱わないでください。それは相性の話であって、あなたの人間性の話ではありません。
言われた言葉が抜けないのは、なぜか
親の一言だけ、どうしても抜けない。他人に同じことを言われても平気なのに。
これには理由があります。親の言葉は、あなたが自分をどう見るかを作る時期に入ってきたものだからです。
大人になってから入ってくる言葉は、こちらに判断する力があるので、選んで受け取れます。けれど子どもの頃に入った言葉は、選ばずに丸ごと取り込んでいます。だから、いま言われると、その時期の受け取り方のまま反応してしまう。
これは、あなたが弱いからではありません。入ってきた時期が違うだけです。
距離を取ることは、切ることではありません
親との関係で苦しくなる方の多くが、「仲良くするか、縁を切るか」の二択で考えています。
その真ん中があります。会う回数を減らす。滞在時間を短くする。話す話題を決めておく。関係を続けたまま、負担だけ下げる形です。
具体的には、こういう形です。泊まらずに日帰りにする。用事のある日に合わせて行く。二人きりにならない。親を変えようとするのではなく、条件のほうを変えます。
親は、たいてい変わりません。変えようとして正面から話し合うと、多くの場合こちらが消耗します。ですから、変えるのは接し方のほうです。

罪悪感の扱い方
距離を取ろうとすると、必ず罪悪感が出ます。ここでつまずく方がとても多いです。
お伝えしたいのは、罪悪感は、間違っている合図ではないということです。
罪悪感は、これまでのやり方を変えるときに出ます。それが正しくないからではなく、慣れていないから出るのです。距離を取り始めた最初の数回がいちばん強く、そのあと落ち着いていきます。
そして、こう考えてみてください。限界まで我慢して会い続けて、いつか関係が壊れるのと、負担を減らして細く続けるのと、どちらが親のためになるか。
私は、後者だと思っています。続けるために減らすのは、冷たさではありません。
義母との関係で消耗しているとき
実の親とは、少し話が変わります。
義母との関係でいちばん多い失敗は、あなたが一人で対応してしまうことです。あいだに入るべきなのは、その方の実の子であるパートナーです。
ここを代わってもらえないと、関係は消耗し続けます。ですから、義母と話し合う前に、まずパートナーと話してください。順番はそちらが先です。
そして、良い嫁であろうとしすぎないこと。評価されるために続けている我慢は、いちばん長く残ります。
ひとりで抱えているときは
親のことは、友人にも話しにくいと思います。「親なんだから」で返されると、それ以上言えなくなる。
私にできるのは、いまの関係がどういう時期にあたるかを整理してお渡しすることです。九星気学で見ると、身内との距離が近づく時期と、離れておくほうがいい時期があります。いまは離れていい時期だと分かるだけで、罪悪感が軽くなる方は多いです。
手相でも、身内との関わり方の癖が出ていることがあります。抱え込む方なのか、割り切れる方なのか。抱え込む性質だと分かっているだけで、限界の手前で手が打てるようになります。
行き詰まったときは、気軽に声をかけてください。
よくいただくご質問
親を苦手だと思う自分が、冷たい人間に思えます。
親子は、性格が合うかどうかを確かめて組んだ関係ではありません。合わないことは相性の話であって、あなたの人間性の話ではないと思っています。
実家に帰りたくないのですが、断り方が分かりません。
理由を作り込まないほうがうまくいきます。詳しく説明すると、そこを崩されて話が長くなるからです。行けない、また連絡する、で足ります。断る回数を少しずつ増やしていくほうが、一度に距離を取るより角が立ちません。
親と話し合えば、分かってもらえますか。
分かってもらえる場合もありますが、期待しすぎないほうがいいと思っています。長年の考え方は、話し合いで変わりにくいものです。変わらなくても成り立つ距離を先に作っておくほうが、こちらが消耗しません。
親が高齢で、あとで後悔しないか不安です。
その不安があるなら、切らないでください。私がお伝えしているのは、切ることではなく回数を減らすことです。細くても続いている関係のほうが、限界まで我慢して壊れるより、あとに残るものが多いと思います。
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この記事を書いた人:占い師JyuJyu(天然石JyuJyu・神戸)
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